リースご利用者の声


ボードゲームをリースして授業を実践された先生から、どのようにしてボードゲームのリースをご活用いただいたのか、お話をうかがいました。

お話をうかがった方

大阪府立門真なみはや高等学校、岡田 將先生

  • 授業を実践した学年:第2学年
  • 科目:必修科目「公共」
  • 授業時間数:2時間
  • 導入クラス数:3クラス(1クラス40人)
  • 使用したゲームセット数:5セット
  • ご利用時期:2024年9月

(イラストはあくまでイメージです)

なぜ僕基地ゲームを授業に取り入れようと考えたのでしょうか?

生徒に「単なる知識」を詰め込むのではなく、「主体的に考え、行動できる生徒」を育てるために、体験的に政治を理解できる教材を探していたからです。

ゲームによる授業は、年間指導計画上、どのような単元や位置づけで実施しましたか?ゲーム実施の前に、前段としてどのような講義を行い、ゲーム実施の流れにつなげましたか?

「公共」の授業内の「地方自治」分野の総まとめとして実施しました。
前段として、国政→地方自治といった流れで解説をしました。
自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち」の第1章「法的な主体となる私たち」として、地方自治の仕組みや本旨についての講義を先に行ってから、市民性や主権者意識を育むために、ゲーム教材による授業につなげました。

ゲームによる授業を実践してみて、全体的にどのようなご感想をお持ちになりましたか?

ゲーム自体がしっかりと作りこまれていて、面白く、それでいて学びが深いとても良いボードゲームでした。

また、振り返り用として頂戴したスライドデータやワークシートの質が高く、単なる娯楽としてのボードゲームではなく、地方自治や主権者意識を持つ重要性を体験的に学ぶことができたことはとても良い機会になりました。
今後も限られた授業時数の中でも、調整して時間の都合をつけてでも実施したいと思える教材だったと思います。

生徒の反応はいかがでしたか?授業にゲームを取り入れてみて、狙っていた学習効果は得られたと感じますか?

大多数の生徒は積極的に取り組んでいました。中には、プレイ中1回も座ることなくプレイしている生徒もいました。

予想していた以上に生徒が地方自治に対し積極的に行動しようとする意識があることをアンケート結果から伺えました。

※アンケート結果についてはページ末尾参照。

生徒の評価をどのような方法で実施したのでしょうか?

ゲームプレイ中・ふりかえり時の態度や発言、授業後に実施する感想記述などで評価しました。

ゲームを活用すると、どうしても事前準備や片づけ、進行において手間取ったりしてしまいますが、どんな工夫をされましたか?

通常教室でなく特別教室を用意したことで、準備や片付けの行程を簡略化できました。授業後に他の授業等で使用しなかった際は、あえて片づけをしないことで、授業時間に余裕を持たせることもできました。

また、事前に6時の公共より提案をいただいたとおり、生徒の何人かを放課後に集め、「テーブルファシリテーター」として育成しておき、授業当日は、8人で構成する各テーブルのゲームプレイをサポートしてもらいました。そうすることで、ゲームのルールがよく理解できずに混乱している生徒がいても、うまくサポートしてくれていました。

時間設定がタイトで予定通りに進めることが困難なところもありましたが、説明が不十分なところがあっても、生徒たちは楽しんでくれたように思います。

授業時間について、ゲームプレイ→ふり返りという流れで複数コマ連結して実践することを推奨していますが、今回は連結して実施できなかったとうかがいました。どのように実施されたのでしょうか。

1時間目(ゲームプレイ終了時)に結果の写真撮影を行うことで、次の授業のふり返りに備えることができました。

6時の公共による、授業実施に向けたオンライン事前ミーティングの説明やフォローアップはいかがでしたか?

ゲームのルールが少し難解ではありましたが、オンライン事前ミーティングでの解説が分かりやすかったため、問題なく導入できました。また、学校の授業としての位置づけを考えて練られていた授業進行データをいただけたため、ボリュームある内容を2時間の授業内で無事に終えることができたと思います。

6時の公共から提供を受けた各種資料(学習指導案サンプル、授業進行シナリオサンプル、授業進行スライド、動画、配布物、ワークシート、テーブルファシリテーター養成説明資料など)はお役に立ちましたか?

かなり役に立ちました。1からスライドや配布物等を作成するとなるとかなりの時間と労力を必要としますが、事前準備物として用意していただいたおかげでスムーズに導入できました。時間の都合上、進行シナリオサンプルの内容すべてを説明することはできませんでしたが、大方シナリオサンプルと同じ流れで授業することができました。

生徒による事前・事後アンケート結果のご紹介

【凡例:5:とても思う~1:思わない】

"事前"アンケート〔政治や地方自治は自分に関係があると考える〕110件回答

  • 5:とても思う
  • 4:そう思う
  • 3:どちらともいえない
  • 2:あまり思わない
  • 1:思わない

"事後"アンケート〔政治や地方自治は自分に関係があると考える〕90件回答

  • 5:とても思う
  • 4:そう思う
  • 3:どちらともいえない
  • 2:あまり思わない
  • 1:思わない

"事前"アンケート〔私は、世の中でおかしいと思うことがあったら、…のために、みんなと話し合い、行動できると考える〕110件回答

  • 5:とても思う
  • 4:そう思う
  • 3:どちらともいえない
  • 2:あまり思わない
  • 1:思わない

"事後"アンケート〔私は、世の中でおかしいと思うことがあったら、…のために、みんなと話し合い、行動できると考える〕90件回答

  • 5:とても思う
  • 4:そう思う
  • 3:どちらともいえない
  • 2:あまり思わない
  • 1:思わない
  • (5と評価)政治は自分に関係ないと思っていたけど地方自治を学んだことでより自分に関係が深いものだと思いました。理由は政治が自分に関係ないと思ってた頃は政治は国レベルでの話だったからです。地方自治規模で考えてみるとよりもっと政治に対して意見がいいやすいと思います。たとえば何かあれば市民と協力して署名活動をすれば解職や条例や決まりだと人口の50分の1の署名で調査することができたりします。これは法律に何か申し立てたいと思ったとしても大変なのに比べて地方自治で考えれば無理のない話になります。こういった理由により私は地方自治では自分がより関係していると思いました。
  • (5と評価)ゲームや先生の授業を聞いて、自分たちで変えることが思っていたよりできるので、自分たちととても関わりがあると知った。
  • (4と評価)自分たちの住む場は自分たちでより良くしていくしかないと思ったから。
  • (3と評価)嫌なこととか変えたいところがあったら話し合わないといけないから。
  • (2と評価)2にした理由は、まだ未成年だったり、完全に1人の人間として自立出来ていないので、100%政治に関わっているとは言えないから。 むしろ全く関われていないと思っているけど、関係としては絶対にあると思うから。
  • (1と評価)自分の力では動かすことなんて到底できないから。
  • (5と評価)行動をしてみればそれが通ったりすることがあると思ったから。
  • (5と評価)みんながおればいける。
  • (4と評価)この公共の授業を踏まえて行動すれば考えが現実になる可能性がかなりあるということを学んだので行動しようと思ったのですが、自分にはあまり勇気が出ないので、5ではなく4にしました。
  • (3と評価)おかしいと思っても行動に移すのか難しい。
  • (2と評価)自分から動くことはないけど、友達とかと話し合うことはあるから。
  • (1と評価)あまり首を突っ込みたくないからです。
  • はじめてちゃんと政治について知り、ゲームではあるものの、行動に移すということを実行できた。目標を達成したときの達成感がすごくて、自分の意見で多くの人を動かしたことに嬉しさを感じた。機会があれば実際に行動して動かすきっかけをつくれたりしたら今回の学びももっと活きると思う。
  • このゲームをするまで請願というワードは知らなかったし請願という市民の意見を反映できる物があることに驚いた。もっと請願というものをアピールしていけばみんなが考え、行動するいい街になるのでかないかと思った。
  • 何かを変えたい時や何か不満を持っている時はただ思うだけ・愚痴を言うだけでは何も変わらないのでまず変えようと努力をすることが大事だと思った。具体的に何がダメでそれを解決するためにはどうしたらいいのか。実際に代替案を用意して納得させることができれば実現できると思った。
  • カードを置く時は矢印ばかり気にしておいていたけど、裏面をめくってみると、しっかり人柄が書かれてあって、すごい助けてくれる人が沢山いるんだなと感じた。私は危ないことしちゃダメカードの周りの人で、担任の先生が助言をしてくれて、先進的な住職がライブを開いてくれて、その管理をITもくもく会がしてくれて、たけお達が行っている活動を皆に知ってもらえて、カードをゲットすることができました。自分たちのことは自分たちで動かないといけない解決できない事をこのゲームで学んで、色んな人と対話して沢山の人と仲間になっていくことで変えられる事があるんだなと分かりました。
  • 私は世間がおかしいと思っても、自分で行動して世間を変えようとする勇気がなく、絶対に自分からは行動しないと考えています。どんな批判をくらうかが想像つかず、怖いからです。ですがこのゲームをしてから、少しだけでも自分の意見を友達だったり家族に伝えるとそれが世間のおかしなところを変える一歩になる可能性が0ではないんだなとわかりました。人と協力したり会話をたくさん交わすことも社会をよくする一つになると思いました。

~ゲームを活用した授業や研修をお考えの皆さまのお力になれるよう、全力でサポートいたします。リースの導入にご不安な点がありましたら、お気軽に6時の公共までお尋ねください~

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