活動レポート:ワークショップ、滋賀県で関西初開催!


2022年11月20日の日曜日、「僕らの基地がほしいんだ」体験会・ワークショップを滋賀県で開催しました。主催した実行委員会の中土さんは、ボードゲーム購入第1号。そして、ファシリテーター養成講座修了も第1号。これは千葉から伺わないわけにはいかない!ということで、滋賀への遠征が決まりました。

湖南市議会議員の中土さん。議員さんという存在はゲームにも出てくるキーマンのひとり。ぜひそんな方に僕基地を広めてもらえたら嬉しいです。

今回訪れた守山市と湖南市は、琵琶湖の南岸、大津市と彦根市の中間あたりに位置します。近隣には草津市・野洲市・栗東市・甲賀市といった町があります。

午前は守山市。守山駅前コミュニティホールは、守山駅直結で利便性の高い会場で、高齢の方から子連れの方まで30名が集まり、予想以上の大盛況。京都新聞の記者の取材もあり、翌21日の紙面(滋賀版)に体験会の模様が大きく掲載。参加者からは「まちづくりの仕組みがすんなりと頭に入ってくる」といった感想もありました。

小学生や若い世代はルールの飲みこみが早い!大人も負けていられません。
「学校でもボードゲームを使った楽しい授業をしてほしい!」という請願アイデアが小学生から出てきました

午後は湖南市。石部まちづくりセンターは、旧石部町役場の施設を使用した会場。湖南市議会議員でもある主催者の所属する会派勉強会も兼ねた形での開催となりました。こちらも高齢の方から小学生まで15名ほどの方が参加。小学生のルールの飲みこみが早く、てきぱきとカードを並べていく姿が印象に残りました。

進行は、午前・午後とも根本理事が務めました。前半でゲームの説明・プレイを行い、後半は請願書提出後のアフターストーリーの説明。採択に向けて議会での議論のポイントや、「主権者市民」をはじめとした市民の3つの性質について説明した後、ゲームを振り返りキーマンとなった市民を考えるワーク、自分だったらどんな請願を提出したいか考えるワークなどを行い、最後に、地方自治という言葉の意味、自分たちのまちは自分たちでつくることの大切さを説いて終了しました。

請願という制度、知っていたらこれまでの活動で使えたかもしれない、と振り返る参加者もいました。

最近、リカレント・学び直しと言ったワードがトレンドになっています。社会に出てから学び直したいことも多々あるのではないでしょうか。ゲームでも触れた「二元代表制」の仕組みは主権者としてよく抑えておきたい言葉ですし、当たり前のようで実はあまり深く考えたことのない「国民主権」といった概念もそうかもしれません。ただ、興味や関心があったとしても、地方自治や主権者教育を表看板として掲げた講義では、堅苦しく感じてしまい、こんなに多くの方に参加いただけないかもしれません。

学校の授業を想定して作ったゲームですが、遊んだ後の講義の仕方によって社会教育にも活用できる、そんな手ごたえを感じた次第です。ただ、我々が行脚するにも限界があるのも確か。全国にファシリテーターがもっと育って、このゲームが広く活用してもらえることを願っています。

P.S.お昼に食べた「近江ちゃんぽん」、おいしかったです。今回は「ちゃんぽん亭総本家」でいただきましたが、彦根市が本社だそうです。また、千葉にも多くの店舗がある「来来亭」は、守山市のお隣の野洲市が本社だそう。

執筆:理事 石井督洋