2025年7月、千葉県流山市にある市立南流山第二小学校に授業に行ってきました。
今回の授業は私たち6時の公共にとって大きなチャレンジでした。
対象は、特別支援学級(知的)の子どもたち。1~6年生が一緒に学ぶ学級で、1・2年生がほとんど。もともと、小学校高学年以上を対象に開発した教材だったので、全く想定もしていなかったお子さんたちだからです。
でも伝えられるメッセージはきっとあるはず。もし伝わらなくても「他所から先生ではない大人のひとが来て一緒に楽しく遊んだな」という思いを持ってもらえれば十分!と思って授業に臨みました。
小学校のホームページもレポートをアップしてくださっているので、ぜひそちらもご覧ください!
https://schit.net/nagareyama/mnanryu2syou/blogs/blog_entries/view/6/e8055bec859407ca14df0a4bdd7537a4?frame_id=49
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| ■授業時間:2限目~3限目までの2コマ ■児童数:16名 ■授業進行にあたったスタッフ:メイン講師1名、(各テーブルの進行をサポートする)テーブルファシリテーター4名、学校の先生や支援員の方数名 |
今回の授業は、僕基地が千葉県教育委員会「ちば家庭・学校・地域応援企業等登録制度」の認定を受けており、その情報をご覧になった小学校の教頭先生よりご連絡が入ったことがきっかけとなっています。
担任の先生とのオンラインミーティング、重ねた作戦会議の末、
・ゲームのルールを思い切って簡略化
・議員への請願ではなく、市長へのお願いの手紙を出す、という設定に変更
・ゲームのチップなどをすべてひらがな表記に貼り替え
・ゲームの背景となる物語や遊び方説明も、簡単な言葉でゆっくり子どもたちの理解度を確認しながら語り掛けることに気をつける
以上の工夫をこらして実践にこぎつけました。
ゲームの最中、いつもに増して伝え方を工夫し、丁寧なアシストに心がけましたが、さらに、先生や支援員の方々がそれぞれの子どもたちの理解に応じてサポートをしてくださったおかげで、みんなが楽しんでプレイに参加してもらえました。
ゲーム後の振り返りの授業では、子どもたちに問いを投げかけ、どうして?に対する答えを自ら考えられるように促していきました。返しがあるか心配していましたが、元気な回答が次々とあがってきて、その積極的な様子に頼もしさを感じました。
「困ったときはまわりの人に「助けて」と伝えよう。そしてみんなで一緒に考えよう」
この世の中を生きていく上でとても大切なこのメッセージが、ほんの少しでも確実に伝わったように感じています。学級でもこのことを教えているとのことでしたから。
こうした体験の積み重ねが、子どもの成長段階に応じて、社会の仕組みを理解していくことと融合すれば、このゲーム本来の型である「議会への請願」という手法を知るなど、主権者としての学びにつながっていくのだなと感じました。
相手がどの段階にあっても伝えるツールとして僕基地は使えることを発見できた授業でした。

南流山第二小学校からのお話に「さあ、どうしよう」から始まった今回のチャレンジ。少しでも子どもたちの学びにつなげられればと繰り返した試行錯誤。それらがすべて報われた気がします。
子どもたちの笑顔をご褒美に。これからも自分たちの可能性をあきらめず。教材活用ののりしろを広げていきたいと思います。
《授業運営に参加したスタッフの感想》
●教室に入ったとたん、元気に「こんにちは!」と迎え入れてくれ、純粋な子どもたちに心が洗われた2時間でした。すべてのチームがゲームのゴールを達成して大喜びしてくれた様子が微笑ましかったです。僕基地をもって、これからも多くの子どもたちと新たな学びの出会いを作っていきたいと、あらためて思わせてくれました。
●1周目はさすがに理解するのに苦労する様子が見られましたが、2周目からは理解がかなり進んでいる様子が見られました。クラスの性質上、年齢や特性の差が大きかったものの、比較的理解が早い子が別の子のサポートをする場面も見られ良かったと思います。
●今回、果たして授業が成り立つのかという不安はありましたが、ルールを簡略化し、伝えたいメッセージを絞り、先生方の協力を得ることで、無事に授業を終えることができました。支援学級の子どもたちは、外部の方との交流が少なくなりがちと伺いました。今は多くの大人に囲まれて育つ子どもたちが、将来、誰かに頼ることをためらわず、誰かと一緒に考えることを自然にできる大人になってくれることを願っています。
●未知のボードゲームに興味を示し、ルールを覚えるために懸命に考え、ゲームを攻略するための知恵を導こうと熱中する姿、また、大人からの支援やヒントを素直に聞いてゲームの攻略に取り入れる姿が見られました。さらには、ゲーム終了後の「市長へのお手紙」を朗読する役、「市長役の先生にお手紙を渡しに行く役」についても、率先して立候補する姿がありました。このように素直に前向きで、エネルギーに満ち溢れ、すくすく育っているのは、日頃の学校の先生方の教育や、愛情を持って育て、見守っているご両親やご親族によるところが大きいのだろうと思いました。今回の僕基地を使った授業を通じて、彼らの素直な心の中に、「やりたいことをやろうとしてみる」ことや、「周りの助けをかりながら目的を果たしていく」等のテーマが少しでも伝わってくれていれば、授業を行った立場として幸いに思います。
~6時の公共では、できるかぎり、幅広い世代に向けた授業をお届けしたいと考えています。ぜひ、ご相談ください~